第27回財団賞受賞者、2021年出版援助インターミディエイト助成者 神田惟氏(東京
外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教)が近世のアフリカ、アジア、
アメリカ、ヨーロッパにおける芸術制作に関するケーススタディを通じて、世界規模での「ルネサンス」の諸相を明らかにすることを目指したオープンアクセスの論文集edited by Stephen J. Campbell and Stephanie Porras, The Routledge Companion to Global Renaissance Art(Routledge, 2024.)
に出版援助インターミディエイトで研究中の内容の一部が反映された論文"Iranian Blue-and-White Ceramic Vessels and Tombstones Inscribed with Persian Verses, c. 1450–1725."を公表しています。 https://doi.org/10.4324/9781003294986-30.
同書は、国際色豊かな執筆陣により、工房、芸術家の移住、美術品の移動、詩と物質
文化、聖なる空間などのトピックごとに執筆されており、美術品の機能・形状・意味に
関するミクロな視点の分析と、超域的な文化交流というマクロな視点の分析の双方を兼ね備えています。分析対象とする地域や素材が異なっていても、共通の切り口で議論が可能であることを示唆しており、美術史研究者、美術史を志す学生の方々をはじめ、ご関心のある方は是非ご覧ください。
同氏の財団賞受賞研究「新出のイマーム・ムーサー・カーズィム廟寄進銘及びペルシア語詩銘入り真鍮製燭台について」にご関心のある方はこちらも御覧ください。
第27回鹿島美術財団賞受賞者 神田惟氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化 研究所特任助教)による以下の論文が、このたびイラン研究の国際査読誌Iran: Journal of the British Institute of Persian Studiesに掲載されました。
Kanda, Yui. "If I Circumambulate Around Him, I Will Be Burnt: A Brass Candlestick Endowed to the Mausoleum of Imam Musa al-Kazim, Kazimayn"
https://doi.org/10.1080/05786967.2023.2170817
(オープンアクセス論文のため、上記リンクより閲覧可能です)
なお、当該論文には財団賞受賞研究「新出のイマーム・ムーサー・カーズィム廟寄進銘 及びペルシア語詩銘入り真鍮製燭台について」の成果の一部が反映されています。
上記論文のペルシア語による要約版が、2024年にイランのCenter and Library of Islamic Studies in European Languagesのサイトに掲載されました。 https://clisel.com/برگزیده/میسوزم-اگر-بگرد-او-میگردم-بررسی-ی/